2020年度 ドローン事故一覧から見る最近の動向について(国交省への報告のみ)
実は先日、国交省航空局の職員の方が当校に研修に来られました。
3級講座+基礎技能講習を受講頂いたのですが、空き時間にいろいろお話させて頂いて、どれもとても興味深い内容だったのですが
「突風による事故は春と秋に多いんですよ。まさにさきほど清水さんが言ってたことと同じです」
とおっしゃってくださって。
私は突風による事故について、春と秋は突風が吹きやすいので注意してください、と話しをしていますが、統計としてデータが出ていたんですね。
で、ちょっと気になって事故統計が発表されてないか調べてみましたらありました。
直近の2020年度の事故です。
航空局に届けられた事故だけしか載ってません(当たり前)ので、届けられてない事故は感覚的に10倍ぐらいはあるんじゃないでしょうか。
許可なしで飛ばしていたり、許可が必要とか知らないで飛ばしていたりする方もたくさんいるのではないかと推測します。
上記のデータによりますと、2020年度に国土交通省に届けられた事故の数は70件。
そのうち、許可ありが45件、なしが7件、不明が18件でした。
不明っていうのはよくわかりませんが、許可承認が必要な場面において、それ無しで飛行させて事故を起こした例が5件ありました。そのうち1件は行政機関。
これら5件は航空法違反になると思われます。
事故原因の2位は通信関係のトラブル、では1位は?
2位はノーコンや電波のトラブルですが、1位は41.4%の29件で操作ミスによる接触等で墜落です。
どこに当たるかと言うと、樹木や電線、外壁等がほとんど。
枝とか電線は見えにくいんですよ。枝はモニターには写りにくいし、障害物センサーもキャッチしにくい。
電線はバックの空や森と同化して、こちらも見にくいので、僕もなんども当たりそうになった経験があります。
ここ、気をつけてください。
飛行させた者の内訳は、民間企業が80%以上
- 事業者:25(35.7%)
- 建設事業者:3(4.3%)
- 空撮事業者:3(4.3%)
- 農業関連事業者:18(25.7%)
- 行政機関:2(2.9%)
- 地方自治体:1(1.4%)
- 個人:18(25.7%)
ざっくりいうと民間企業が70%、公務員が4.3%、残りが個人って感じでしょうか。
建設、空撮、農業だけカテゴリ分けして、他はひとくくりってことは結構バラバラなんでしょうね。で農業だけ突出しているのは、産業用ドローンを使っているからだと思われます。建設・空撮はDJI使っているので安定してるんでょう。使用機種もすべて載ってますので興味のある人は見てください。
また、個人でも6件、業務のため(農薬散布や外壁点検)飛行させていたということですので、これも加えると業務が80%超えます。
ということで、2020年度のドローンによる事故データを分析してみましたが、やはり空撮・建設・農業はドローンの活用が進んでいます。
事故の報告は喜ぶべきことではありませんが、ドローンの活用が進むにつれて事故も増えていくことは想像できることかもしれません。出来るだけ安全に、もし操縦不能になったとしても人に危害を加えることなく安全に着陸出来るよう、皆さんのスキルアップが大切です。
私も毎回同じことを伝えてますが、とにかく安全に、大きくスティックを動かさず、少しずつゆっくり飛行させましょう。
そして天候や風をチェックしそれらを頭に入れながら、少しでも風が出てきたら慌てずに降下させることが大切です。
業務でドローンを活用するならまずは国交省の許可承認を取得しましょう。
関西で最短、しかも格安で取得するならドローン検定・GARDENZ 大阪校です。
技能認定証の発行無料、ライセンスカードは希望者のみ有料(1,650円)
ドローン操縦士資格を取るなら、ドローン教習所 GARDENZ大阪校で!